参戦!ローポインターゲーム
よもやよもや、驚きの展開。
アメリカのアラバマ州で開催されている「2022 The World Games」公開競技のひとつである「Low Point Tournament 」(7/14〜17)に日本チームが参加し、アメリカ・イギリス・カナダ・スイス・ドイツの5か国と対戦しました。
この競技は持ち点が最高1.5点までのローポインターと呼ばれる選手だけが参加します。
チームの持ち点が3.5点まで(通常は8.0点)と低く制限。いつもは守備的な役割をしている選手が、ボールを扱い攻撃的な役割も見せるのが特徴です。
国際大会も開催されているローポインターゲームですが日本が出場するのは今回が初めてでした。
そうそう、ワールドゲームズって知ってます?
ワールドゲームズは、オリンピックに採用されていない競技種目で世界最高水準のアスリートが競い合う国際的な競技大会です。国際ワールドゲームズ協会(IWGA)の主催、国際オリンピック委員会(IOC)の後援により、4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の翌年に開催されます。
第11回ワールドゲームズは、2022年7月7日から17日までの11日間、開催されます。約40年振りのアメリカ開催となり、公式30競技・公開5競技に、約110の国・地域から3,600名のトップアスリートが参加する大会です。
https://jwrf.jp/news/worldgames2022
ですって。
ここから先は遠征記。
こんな感じで過ごしてきました。
宿泊先はアラバマ大学の学生寮。
海外留学の気分です。
食事はオシャレな学食(?)みたいな感じ。
っていうか、提供される食材としてピザやハンバーガーが普通に置いてあります。
こんなの毎日食べたら日本じゃ絶対怒られます。
嗚呼、これがアメリカなんですね。
大学構内はめちゃくちゃ広いうえに急な坂が多くて探検できませんでした。
ざんねん。
会場はスポーツ複合施設。
プールや陸上競技場があるんですって。
結構広いのね。
と思ったら、車いすラグビーの会場はまさかの室内陸上競技場。
体育館じゃないのね。
スゲーよアメリカ。
選手の控室はアップ場所のようです。
スゲー奥行きがあります。
多分100メートルくらい。
こういうのありなんだ。
僕ら、固定概念に縛られ過ぎです。
現地に到着して、翌々日には試合開始。
ローポインターゲームに向けてとりあえず練習はしてきたけど、今まで積んできた練習が正しいのか分かりません。
YOUTUBEとかで検索しても試合の様子は出てこないし。
とりあえず、他国の試合を見よう。
そこで答え合わせして修正もしよう!
と思ったら日本は大会の第一試合でした。
相手は開催国のアメリカです。
もう、行き当たりばったりです。
ついでに言うと、バスの送迎の関係で午前5時台に起床です。
時差ぼけは気合で直します。
で、アメリカに勝っちゃったりするのです。
しかも「50-14」の大差で…逆に不安になります。
とりあえず、次のドイツ・カナダ戦を見てなにが正しいか答え合わせ。
うん、大丈夫。
試合の合間に、同じ会場で行われている他競技を見ました。
「ポロカヌー」という競技らしいです。
ポロというより、カヌーに乗って行う水球みたいな感じ。
でも観ていて楽しい。
実は会場となるバーミンガムはケビンの地元。
「こっちは暑いぞー。日本より暑いぞー!」って脅されたけど…まぁ、確かに暑い。
でも、バスの車内や施設内はクーラーがガンガン効いてむしろ寒い。
外に出て体を温める。
こういうのはローポインターあるある。
他国の選手も日光浴してた。
食事は美味いけど、なんかサイズが大きい。
昼食に出たソーセージは写真じゃ良く分からないけど猛烈に大きい。っていうか長い。
そして猛烈にしょっぱい。
何かにつけて極端。
大会グッズも売ってました。
このカラフルなバッグは18ドル。円安のせい(当時1ドル:約130円)でとんてもないお値段。
まぁ、こういうのはそもそも ぼったくり価格 思い出価格だから…ね。
試合の方はドイツ・スイスと勝ち進み、イギリスにはボッコボコにやられて敗戦。
勝てば決勝戦に行けるかも!と奮闘し、最後のカナダ戦には勝利。
予選は4勝1敗です。
初参加なのに日本強い!
とはいえ、安心はできません。
続く、イギリスがドイツと良い試合。
ヒヤヒヤしたけどイギリスが勝ってくれたので決勝進出決定。
※イギリスが負けるとイギリス、日本、ドイツが4勝1敗で並び、得失点差とか考えると決勝進出が危うかったのです。
決勝戦はイギリス相手にリベンジマッチと意気込んだけど再びボッコボコ。
でも予選の時より点は少なかったので手ごたえを感じました。
猛烈に重いメダルをもらいました。
あと、鉄でできた重い像です。
刺さっちゃうような鋭い像です。
機内持ち込みしたら、確実に没収されそうな像です。
※どうやらバーミンガムは製鉄の街として有名で、世界最大の鋳鉄製のバルカン像があるんですって。